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あれは、恋愛ではない。
彼にとっては狩り、もしくはゲームだ。
美少年キラーという、不道徳極まりないが自分でも納得せざるを得ない二つ名を持ってから、もう随分と経つ。確かにわたしにとって、関係を持った数多の少年たちは、一生の心身を捧げる相手ではなく、その時々、長くとも一つの季節を共に過ごすひとときの戯れの相手だった。
そもそも、恋とは、恋愛とはそういうものだと思っていた。
相手に夢中になり心奪われ、自分の社会的立場を揺るがせ、心を大きくかき乱される恋など、大人の男のするものではない。純情など、少年を卒業し大人になるときに脱ぎ捨ててくるもの。
そうでなければ、一人前の男にはなれない。
そう、思っていた。
彼に、出会うまでは。